気血めぐりヨガ(中医学+ヨガ) |心菜先生

2022年12月 「丹田で養生法」

丹=薬、田=畑 つまり丹田は自分自身がすでに持っている自然治癒力が宿る場所、エネルギーの中心となる場所です。下腹の丹田は体のバランスを調え、胸の丹田は気持ちのコントロールに役立つと言われています。12月は2つの丹田を使って心と体を調えていきましょう。

 

1週目:『背中に効く』 風池・キャット&カウ
ストレッチとしても行う“キャット&カウ“は決して難しいアーサナではありませんが、しっかり丹田を使うと、うっすら汗をかくくらい温まりますよ。

2週目:『足に効く』 帯脈・開脚前屈
体の真ん中にある丹田が調うと、あらゆるバランスが調うと言われています。胴体部分にある丹田を使って開脚前駆にチャレンジ!足腰のバランスも調えていきましょう

3週目:『お腹に効く』 天枢・ブリッジポーズ
そろそろ丹田の調え方も覚えてきた3週目は、腹部と背面部を使って“ブリッジのポーズ“にチャレンジです。代替えポーズもご用意していますので安心してご参加下さい。

4週目:『全身に効く』 関元・太陽礼拝
今月のテーマ“丹田で養生法“の総仕上げは太陽礼拝でまいりましょう。陰陽のバランスも調い、スッキリして良い新年をお迎え下さい。

 


2022年11月 「冬の養生法

冬の三ヵ月間を「閉蔵(へいぞう)」といいます。エネルギーを蓄え、陰を養う季節です。朝食はたっぷり食べて、運動量は汗のかきすぎに注意しましょう。睡眠は早く寝て、遅く起きるのがオススメです。

 

1週目:『足がつる』  承山・ダウンドック
足の冷えや筋肉のこわばり、そして水分代謝とつる原因は様々。腰痛や肩こりに次いで、意外と多いお悩みの一つです。

2週目:『美姿勢』   命門・腕を上げるポーズ
寒さが増してくると、猫背に巻き肩と姿勢が崩れて呼吸も浅くなります。本格的な寒さがくる前に、今一度姿勢を見直しましょう。

3週目『足の冷え』  三陰交・V字バランスポーズ
冬のお悩みと言えばこれ!冷え性体質の方には厳しい季節です。足の気血のめぐりを調えて、ポカポカ下半身を手に入れましょう。

4週目『小指の爪』   委中・前屈のポーズ
冬は、“腎経“ の経絡が弱まります。腎経は小指の爪からスタートします。腎経が弱い方は小指の爪が小さいかも?

 


2022年10月 「呼吸で養生法

秋には肺や大腸が弱まりやすくなり、“悲しい“という感情が起こりやすくなります。気持ちが沈みがちになるのは季節のせいかもしれませんね。
今月は肺・大腸とつながりの深い鼻を使って、様々な“呼吸法“でアプローチしていきましょう。

 

1週目:『食欲の秋・ダイエット』  胃兪・猫が伸びをするポーズ
実りの秋はついつい食べ過ぎてしまいますね。胃の裏側にある胃兪のツボから膀胱経と胃経をアプローチ。体をリセットしたい時にオススメのレッスンです。

2週目『呼吸力アップ』  迎香・片鼻呼吸法
中医学で呼吸は「清気と濁気の入れ替え」で食事と同じ位大切と考えます。イメージをつけた片鼻呼吸法で呼吸力をアップしましょう。

3週目『脳のストレス反応』 命門・胸腹式呼吸法
胸腹式呼吸法は気道を通した不快リラックス効果が得られやすくなる呼吸法法です。日頃のストレス軽減にもお役だていただけます。

4週目『肺のツボと呼吸法』 中府・鼻呼吸法
呼吸は“鼻“がオススメです。なぜなら鼻は呼吸器系(口は消化器系)だからです。秋に調えたい肺経のストレッチをプラスして鼻通りをよくしていきましょう。

5週目『精神安定』 労宮・陰陽呼吸法
過去・現在・未来の中で不安はいつでも過去や未来にあるものです。体の陰陽バランスを調えしっかりと足裏でグラウンディング。“今ここ“に集中です。

 


2022年9月 「秋の養生法

夏の暑さが徐々に和らいでいく反面、季節の変わり目。朝晩の寒暖差が激しく体調を崩しやすい季節です。
五臓では肺が弱まり、喉や鼻、皮膚のトラブルやアレルギー症状が出始めます。“乾燥“に気をつけてまいりましょう。

 

1週目:『腕の痛み』  臀臑・戦士のポーズ2
夏から秋にかけて“腕が痛む“方が多いのは、弱まる経絡が腕を通るからです。秋にオススメ、大腸経のツボ押しでスッキリしていきましょう。

2週目:『アレルギー体質』  肺兪・魚のポーズ
秋花粉やアトピーなど、アレルギーが気になる時には魚のポーズで呼吸を調えましょう。背中のツボを使って胸をひらきやすくしていきます。

3週目:『咳をとめる』  中府・三日月のポーズ
空気が乾燥してくると、体の中も潤いが減り“咳“が出始めます。咳どめと言えば“中府のツボ“。暮らしに役立つ定番のツボです。

4週目:『肩こり解消』  手三里・弓のポーズ 
四十肩や五十肩でお悩みの時は、一度大腸経のツボをとってみましょう。腕の力がついたら弓のポーズで丹田アプローチ。

5週目:『食欲の秋・ダイエット』  胃兪・猫が伸びをするポーズ
実りの秋はついつい食べ過ぎてしまいますね。胃の裏側にある胃兪のツボから膀胱経と胃経をアプローチ。体をリセットしたい時にオススメのレッスンです。

※5週目の9/30・10/1・10/2は同レッスンです。

 


2022年8月 「気の養生法

汗は水分ですが、同時に「気」も漏れてしまいます。汗をかくと疲れやすい、だるいなど感じることがあるのはそのせいです。ですが夏の「汗をかく養生」は冬の冷え性改善には必要です。今月はじんわり汗をかきながら『気』を補うレッスンです

 

1週目:気のパワー(命門・バッタのポーズ)
目に見えない気は「感じる」ことでその力を発揮します。気のパワーで足が上がるのか!?体感しましょう

3週目:気の病(膻中・腕を上げるポーズ)
気が不足すると、息切れや疲れやすくなり、めぐりが悪くなると、肩こりや腰痛が起こり、自律神経が乱れやすくなります。胸のツボ膻中を使って、呼吸と姿勢を調えましょう。

4週目:「気のめぐりを調える」 解渓・鋤のポーズ
夏の時期に気のめぐりが悪くなると「不眠」へと繋がります。筋肉をほぐして安眠へと繋げましょう。(8/11祝日レッスンの縮小版)


2022年7月 「長夏の養生法

日本の夏は“蒸し暑い“のが特徴です。これは長い梅雨が明けたとたんに、夏の終わりの土用の季節がやってくるからです。
夏の土用は別名『長夏(ちょうか)』と言います。引き続き雨が降る日続きますので、除湿や換気を心掛けていきましよう。

 

1週目:足のだるさ(太白:開脚前駆のポーズ)
梅雨に弱まる脾経の経絡は足の内側を通っています。太白のツボ押しで足の気血のめぐりをアップ、だるさをとっていきます。

2週目:血の巡りをチェック(血海:体側伸ばしのポーズ)
血の巡りが悪くなると、肩こりや頭痛がおこり、目の下のクマが気になります。レッスンの最初に「血の巡りチェック」をやります。鏡のご用意をお忘れなく!

3週目:便秘・下痢(天枢:ブリッジポーズ)
体の前面を通る胃経の経絡を刺激するのに、ブリッジポーズは最適です。便秘や下痢に効く天枢ツボを使って、少しずつポーズを深めていきましょう。

4週目:冷え対策(関元:戦士のポーズ1・2)
陽気が増す夏の養生法は汗をかくこと。実はこの汗は冬の冷え症改善にもとても大切です。クーラーや冷たいビールにも負けない体作りに、じんわり汗をかいていきましょう。

5週目:安眠(心兪:針の穴に糸を通すポーズ)
夏に弱まる“心“の働きは、血液循環と精神。緊張すると血流が早くなり心臓がドキドキしますよね。呼吸をゆったりとつけ、背中の心兪ツボにアプローチ。安眠にも効果ありです。


2022年6月 「夏~梅雨の養生法

真夏のような暑い日があるかと思えば、ぐっと冷え込む雨の日もあり、梅雨入りももうまもなくですね。
ここからは胃腸の調子が悪くなり、便秘や下痢、むくみが気になり、体が重だるく疲れやすい季節になっていきます。

 

1週目:夏の自律神経(極泉・肩立ちのポーズ)
外気の寒暖差で自律神経のバランスが乱れやすくなります。日中の休息と寝る前の肩立ちのポーズがオススメです。

2週目:精神安定(神闕・プランクポーズ)
プランクポーズは体幹を鍛えダイエットにもオススメのポーズですが、気圧が乱れ精神も不安定になるこの季節にもオススメです。「心身一如」乱れた心は体で調えましょう。

3週目:胃腸の調子(足三里・ハトのポーズ)
梅雨は胃腸の調子が悪くなる季節です。胃がムカムカする時は「気が滞る=気滞」体質に傾いています。足にある足三里ツボを刺激して胃経の気の流れを良くしていきましょう。

4週目:むくみ(三陰交・三角のポーズ3)
健康や美容に水2リットル!とは言っても、胃腸が弱っている時は水分の吸収が難しく、余分な水分が体にたまってむくみとなります。三陰交のツボで脾経を調えむくみ予防をしていきます。

 

『取らない勇気を ~梅雨の養生法~』

雨の湿気が強い梅雨の季節は
『脾経・胃経』が弱まります。
脾経や胃経もまた湿気が苦手です。

この時期はツボから湿気が体内に入りこむので、除湿や換気をこまめにしましょう。

また食べ物や飲み物の“水分“は
湿気と同じ意味になりますよね。

・朝一のお白湯
・水○リットルとか
・1日分の野菜○g
と健康に関する情報は沢山ありますが…

・便秘や下痢がある
・目の下のクマが気になる
・舌の縁に歯型がつく
・手足のむくみが気になる
↑↑↑
(これ、胃腸系が弱っている証ですよ)

こんな方は“取らない勇気“も必要です。

胃は食べ物を消化吸収する場所です。
元気がない時にはその吸収力がおちるので、いくら食べても飲んでもその恩恵を得られません

食べれば食べるほど、飲めば飲むほど余計に働かせてしまい弱っていきます。

水分はチビチビ
食事はゆっくりよく噛んで
睡眠をたっぷりと取り胃を休ませる時間を作りましょう。

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