ヨガの呼吸法(Pranayama プラナヤマ )とは?

ヨガの呼吸法

Pranayama(プラナヤマ)とは?

プラナとは、呼吸に乗って移動する「生命力」または「生命エネルギー」です。プラナは私たちの中にあるスピリット(霊/魂)のようなものです。英語のスピリットには「息」という意味もあります。「息」の長さと深さが私たちの生き方のみならず、人生の長さをも決定します。長息が長生きに通じるという言葉があるように、自分の中のプラナ、スピリットを感じ、それを良い方向にコントロールすることがカラダを健康にしてくれ、結果的に私たちの寿命を長くしてくれるのです。

Prana = 生命力 <life force >
Yama = コントロール
つまり、Pranayamaは生命力をコントロールしたり、拡張させたりする方法。呼吸を使ってPranaを体内の中に移動させ、コントロールすることになります。

Pranayamaにはどんな種類がある?

  • 横隔膜を優位に使って胸郭を動かす ⇒ 腹式呼吸
    横隔膜を上下に動かすことでお腹が膨らんだり、へこんだりする呼吸法
    ・吸う息 ⇒ 横隔膜が下がり、お腹が膨らむ
    ・吐く息 ⇒ 横隔膜が上がり、お腹がへこむ

 

  • 肋間筋を優位に使って胸郭を動かす ⇒ 胸式呼吸
    腹部はあまり動かさずに、肋間筋などを使い肋骨を引上げ胸郭を拡張させ、息を吸う
    吐く息で肋間筋を緩め、肋骨を引き下げ、胸郭が閉じ、肺から空気を外に出す

 

  • 横隔膜と胸郭の両方を同じ位働かせて胸郭を動かす ⇒ 完全呼吸
    腹式呼吸と胸式呼吸を組み合わせた呼吸法。
    吸う息 ⇒ 横隔膜が下がる ⇒ 腹部が膨らむ ⇒ 肋骨下部が横に開きながら斜め上に上がる
    吐く息 ⇒ 横隔膜が上がる ⇒ 腹部がへこむ ⇒ 肋骨下部が閉じながら斜め下に下がる

 

  • その他の呼吸法
    ・アパジャパ(Apa japa)呼吸法
    ・ウジャイ(Ujjayi) 呼吸法(勝利の呼吸法)
    ・ナーディ・ショーダナ呼吸法(片鼻交互呼吸法)
    ・スーリヤ・ベダナ呼吸法
    ・チャンドラ・ベダナ呼吸法
    ・カパ-ラバティ呼吸法

「クンバカ」について

クンバカはプラナヤマの重要な部分です。クンバカをより効果的にするにはプラナヤマの地道な練習が必要になってきます。まずは、吸う息、吐く息をコントロールして肺や横隔膜の機能をしっかりと使えるようになってから、少しずつクンバカを使ったプラナヤマを練習していきます。
クンバカはプラナの流れをコントロールし、心を穏やかにし、思考のプロセスをコントロールする技です。

  • サヒタ・クンバカ:意識的に息を止める(クンバカ)のこと。
  • アンタラ・クンバカ:息を吸って止めること(内的保持<内的クンバカ>)
  • バーヒヤ・クンバカ:息を吐いて止めること(外的保持<外的クンバカ>)
  • ケーヴァラ・クンバカ:自発的保持

5つの主要なプラナ(Five major prana)<Panca-Prana>

ヨガでは私たちが本来持っているエネルギーを引き出すために、呼吸やアサナを使って主に5つのプラナを作り出します。

5つのプラナのエネルギーのバランスが取れるとアヴィディヤとアーマが除去され、スシュムナナディが浄化され、クンダリーニが背骨を上昇することができ、サマディ状態に達する。

  • アパーナ・ヴァーユ
    場所 おへそから足裏までを支配する
    関連要素 土(Earth)
    関連臓器 腸、生殖器、膀胱、腎臓などの機能を制御する。
  • サマーナ・ヴァ-ユ
    場所 おへそから心臓までを支配する
    関連要素 火(Fire)
    関連器官 腹部臓器の機能を制御する
  • プラナ・ヴァーユ
    場所 心臓から喉を支配する
    関連要素 風(Air)
    関連器官 心臓・肺
  • ウダナ・ヴァーユ
    場所 喉から頭部を支配する。
    関連要素 空(Space・Ether・Akasha)
    関連器官 喉・気管支
  • ヴィヤ-ナ・ヴァ-ユ
    場所 カラダ全体を支配する。
    関連要素 水(Water)
    関連器官 循環器系・皮膚

 

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